ついにプロとして

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タルサバレエのライブ「ロミジュリ」は楽しんでいただけたでしょうか?

アーカイブには残らないのでネタバレしちゃってもいいと思うので言っちゃいますが、タルサバレエの「ロミジュリ」は最後、仮死状態のジュリエットを見たロミオが服毒自殺を図りますが、ロミオが息絶える直前にジュリエットが息を吹き返し、自分のせいで死にゆくロミオを見てしまった上で、ロミオの短剣で自死を図るという、相当残酷な演出でした。あと少しタイミングがずれれば…がこれでもかと強調されていました。

 

ラブロフスキー版、マクミラン版という完成された、というか全世界で有名なバージョンがあるので振り付けはどうしてもそちらに寄ってしまったり、変えようとするあまり逆に違和感が…みたいなことって、有名な古典バレエの改訂ではよくあることだと思うんですが、この演出は驚きました。うわぁ…というなんとも言えない気持ちがしばらく消えませんでした。

 

素晴らしいバレエには悲劇が多いのが辛いところですね、いいものを見た!はもちろんですが、しばらく悲しい気持ちになります。マノンが僕は特にそうですね、見るのにめちゃくちゃ精神力を使います。笑

 

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えーと、前回はルーマニアに渡ったところまで書いたんでしたね。いよいよプロとして海外へ!というところでした。

 

右も左も分からないプロ生活でしたが、とにかく毎日新鮮で楽しかったですね。

 

一番最初の演目が「ドン・キホーテ」で、これが僕のプロデビューでした。

役はトレアドールで、キトリの友人と踊るシーンもある役で嬉しかったのを覚えています。その1年半後、まさかバジルをやらせてもらえるなんて当時は思いもしなかったですね…。

 

 

リハーサルで一番びっくりしたのが、「リハーサルの日までに振りは覚えておけ」でした。まずどうやって?ですよね。

知ってる人に習うなり、DVDを誰かに借りるなりしてとにかく一通り振りは覚えておくというのがブカレストの習わしでした。いやー、厳しい。

DVDも先生がくれる時は優しい方で、くれないのに覚えとけ!の時は本当に自分で誰かにお願いするしかなくて、しかも「どの役のどの場所を覚えろ」も無い時があります。つまりヤマカンで「多分この役かな」「自分の背的にここだろう」と予想して適当に覚えていくしか無いんです。なんという無理ゲー。笑

 

2年目からはプレミア(初演)も増え、1年目の「貯金」があるのでそこまで困ることは無くなりましたが、1年目はとにかく振り覚えが大変でしたね。特に日本人は頭がいいと思われているので、本当に1日で3幕分のコールド全部覚えてこい!もザラでした。プロ1年目は振り覚えの能力をめちゃくちゃ鍛えられましたね。

 

1回ひどかったのは、間違ったDVDを先生に渡されて、それ通り覚えていったら実際は違って怒られたこと。いや、あんたのくれた映像通り踊ったぞ!?みたいな。笑 後々誤解は解けましたが、それくらい、日々サバイバル感のあるリハーサルでした。あの頃は本当に大変だったなぁ…楽しかったんですけどね。

 

そんな感じでドン・キホーテは無事に終わり、なんとかプロデビューを果たすことができました。あんなに楽しい舞台もなかった、というくらい楽しい舞台だったような気がします。

 

手前が僕。舞台へ飛び出していく直前かな?

 

 

それでは今日はこの辺で。

 

P.S. YouTubeも細々と更新しております!

皆さんのためになる話から、「へーそうなんだ!プロのダンサーの考えてることは面白い!」となってくれそうな話まで、色々用意してますので、是非ご覧くださいませ。

 

 

 

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