ルーマニアで二つのオーディション

ルーマニアで二つのオーディション

 

前回、チェコのバレエ団を諦めてすぐにオーディション活動を再開し、ルーマニアでのオーディションに向かったところまで書きました。

 

またまたルーマニアという東欧の馴染みの薄い国ということで不安はありましたが、虚勢を張って街を歩く(?)ことでなんとか危険な目に遭うことも回避しました。笑

 

今回もプライベートオーディション、2日間ずつクラスを受けることができました。

 

最初は首都ブカレストのバレエ団へ。当時ブカレストはドン・キホーテのプレミアを控えていて朝からゲネプロ、ステージリハーサルの真っ只中。

また、ブカレストはクラスを受けるも受けないも自由、抜けるタイミングも自由だったのでバーが終わったらさっさと着替えにいく人、舞台に自主練しにいく人などが多くてスタジオがとても空いていました。そのため特にセンターからはじっくりと見てもらうことができました。

 

ただ、監督はクラスを全部見たわけじゃなくて、割と一部分だけでした。後はクラスを教えていたバレエマスターに一任、といった感じで、本当に見てもらえたの?と不安ではありました。

 

でもすでに歓迎ムードで、監督とまだ話していないのにバレエマスターや団員の方から「いつから来るの?」と聞かれて、いやいやそれ以前にまだ……みたいな、そんなやり取りがあったのを覚えています。笑

 

監督との面談でも、契約をあげるよ、とか残念だけど、とかそういうやりとりは一切なく、席につくなりシーズン開始時期、階級、お給料の話、みたいな。とにかくめちゃくちゃ話が早かったのを覚えています。急遽辞める男性もチラホラいたみたいで、本当に人手不足だったのもあると思いますが、とにかくラッキーでした。

 

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そうしてブカレストで1つ契約をいただいて、次に向かったのがシビウという街。シルバニアファミリーのおうちが立ち並んでいるような、大きくはないけどとても小綺麗な街です。

 

一番安くてわかりやすいという理由で、ブカレストから長距離バスに乗って向かいました。約4時間の行程のはずが、途中なんらかのエンジントラブルで1時間ほど立ち往生して、すごく焦ったのを覚えています。笑 外国で移動中のトラブル、しかも一人、めっちゃ怖かったです。

 

 

シビウでもクラスを二日間受けて、リハを見学して、面談も特になく帰る前に「はい合格、詳細はメールで送るね。」みたいな感じでした。オーディションというにはアッサリしすぎくらいでしたね。

ここも人は足りていなかったみたいですし、アジア人に全然偏見のないカンパニーだったのが幸いでした。アジア人枠があって、そんなにアジア人取れないから…というようなバレエ団もたくさんあるので。

 

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そんな感じで無事に2つのバレエ団両方から契約をいただくことができ、日本に帰国しました。双方のバレエ団の人と話し、団員の方からも話を聞き、先生や友達にもアドバイスを求め、いろいろ考えた結果「ブカレスト国立歌劇場バレエ団」を選ばせていただきました。

 

シビウに行っていればそれはそれで違った楽しい道が待っていたと思いますが、僕はブカレストに行ったことは正解だったなと思っています。

 

 

行くと決まってからはビザのことが心配で、頻繁にバレエ団に問い合わせてみたり、同期入団に日本人がいるということを聞いて、その人に連絡をとって相談してみたり、先輩ダンサーさんに話を聞いたり、いろいろリサーチしました。

 

その結果ルーマニアの労働ビザ事情は割と特殊で、ルーマニア国外でビザの申請はできないんだとか?在日ルーマニア大使館でできることはほぼなく、とりあえず入国してから手続きをすると。ビザなし滞在は日本人の場合90日間までOKで、それまでに申請さえ済ませれば実際にビザを保有していなくても大丈夫だとのこと。東欧特有のガバガバさ加減ですが(笑)、おかげで面倒な手続きや書類揃えなどはほぼ必要なかったのがありがたかったですね。

 

チェコの一件があるのでそれでも不安で、結構頻繁に電話やメールで確認の連絡をして、ちょっと鬱陶しがられていたかもしれませんが、不備があるよりは全然いいと思ったので。あの頃はほっとするのと不安になるのを毎日繰り返していて、ストレスでガリガリだったのを思い出します。笑

 

 

それでは今日はこの辺で。

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