ビザ下りず…!?

ビザ下りず…!?

 

前回、チェコのバレエ団に入団するためのビザ取得に向け奔走したところまで書きました。

 

厳密に言えばビザもそうですが、まずはその前段階の労働許可証を手に入れなければ申請もできないので、まずは労働許可証の申請に必要と思われる書類をバレエ団に聞いたり調べたりして用意して、それをチェコ語に翻訳して、その翻訳に大使館で「翻訳合ってますよ」と認証をつけてもらい、それをバレエ団に送って、あとは労働許可証が実際に送られてくるのを待つのみ…!という感じでした。

 

 

 

地元福井の桜並木。今やれることはほぼ全てやったから、あとは待つだけ…となってからがやたら長く感じて、オーディションが終わったのが1月で、そこからいろいろ動き始めて一旦落ち着いたのが4月の、ちょうどこの辺りの時期でしたね。

この2012年を最後に、もう日本に春の時期は帰国していないので桜も懐かしいです。

 

 

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そしてある日、バレエ団から一通のメールが。

内容は

 

「君のこの学歴証明では労働許可は下りない。下りても相当時間がかかり、シーズン開始には間に合わない12月とかになるかも……」

 

というものでした。頭の中が一瞬真っ暗になりました。

 

僕の学歴証明というのは、日本の普通科の高校の卒業証明書になります。バレエ団曰く、日本の高校を卒業していることと、バレエにおいて卓越した技術を習得していることはつながらないのでバレエダンサーとしての労働許可が下りるか分からない、というようなことを言われた覚えがあります。

 

 

ここへきてハンガリー留学を1年で辞めてしまったことが大きく響きました。

なるほど8年生の修了証はあるんですけどそれは学歴証明には使えません。9年生まで通って「卒業」できて初めて最終学歴としての効力を持ちます。いやー、まさかここで復学の決断がマイナスに響くとは思いませんでした…。

 

後から聞いた話によると、多少の時間はかかったかもしれないけど労働許可は下りたようで、杞憂ではあったようです。

移民関連の法律はすぐに変わっていきますし、チェコで働く日本人も今はどんどん増えています。なので現在は海外のバレエ学校を卒業していないからという理由でビザが下りないケースは、そう多くないと思います。

 

ここで僕に残された選択肢は

 

  1. 12月になってもいいから粘る、待つ
  2. とりあえず短期ビザで行って、オーストリアなど近隣の国でビザの手続きをする
  3. 諦める

 

の3つありました。

結果論で言えば1を選んでおけばそのままブルノに入団できたわけですが、当時の状況では確証はなく、入団できればいいけれど、冬まで待った挙句おじゃんになったらそれが一番最悪でした。

 

2は実際にいろんな国で取られている手法で、長期ビザに比べれば短期ビザは取りやすいので、とりあえず短期のビザ(あるいは国によっては○○日まではビザなし滞在が可能)で入国して、その国の中でビザの手続きはできないため、近隣の別国の大使館まで出向いて国外で手続きをしようかな、というもの。

でもこれは結構グレーゾーンで、本当は良くないけど黙認されていることも多い、移民法の抜け穴的なもの。集める書類も多く、労働許可が下りるかギリギリの僕がそれをやるのはさらにリスキーなのでこれも断念。

 

 

当時の僕はとにかく早く、確実にバレエ団入団を決めたかったので、やはり不確実性のある道は選択できませんでした。失敗すれば1年フリーターですからね。前にもいいましたが、マック店員を続けながらバレエも練習し、またオーディション…という感じ。

 

しかもチェコに受かったということで、YAGPのNY決選も含めて予定していた他のコンクールも全部棄権してしまっていた(プロ契約が目標だったので、それが必要ないとなったらコンクールに出る意味もないしお金だけがかかるということで)ため、本当に全ての道が一旦断たれてしまった、という感じでした。

 

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繰り返しになりますが、もし粘っていれば別に普通にブルノに入団できました!

 

ただそれはあくまで結果論、当時はなんの保証もなく、なんなら敗色濃厚くらいの雰囲気があったんです。

 

もちろん、誰も助けてくれません。自分で解決するしかありません。

 

 

そういうわけで善は急げ(?)、チェコのバレエ団には丁重に入団のお断りと、実際に契約をくれたことと手続きに尽力してくれたことに対してのお礼の連絡をし、夜通しバレエ団の求人情報をネットで探したのでした。

 

 

それでは今日はこの辺で。

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