Tulsa Ballet ヨーロッパ珍道中⑦

〜前回までのあらすじ〜

イタリア、スペイン、スイスの3カ国6都市を周るツアー全ての行程を無事に終えたタルサバレエ一行。ようやく帰路についたのだが、ヨーロッパは最後にもう一度、タルサバレエに牙を剥く……?

長かったタルサバレエヨーロッパ珍道中も、今回が最終回です!

トリノでの最後の舞台を終えた我々は、二手に分かれることになりました。

1組はすぐタルサに帰るグループ。

そしてもう1組はイタリアに残って観光するグループ。

タルサでリハーサルを再開するのが22日の月曜日なので、それまでに帰ってこれるならヨーロッパにいてもいいよーということで残ることを選択したグループですね。あと、アメリカに再入国するためにビザが必要で、ミラノのアメリカ大使館からのビザ発給を待つ必要があった人たちも含まれます。

僕は日曜の夜中に帰ってきて次の日の朝からリハーサルというのは100%無理なので、すぐ帰るグループに入りました。もう十分すぎるほど観光もさせていただきましたし。

帰りの行程は、まずトリノからミラノまでバスで移動、そこからアムステルダムへ飛んで、乗り継いでアトランタへ。そこからさらに乗り継いでタルサへ帰るというもの。なかなかの長旅になりますが、やはり上手くいかないものですね、いきなりハラハラさせられました。

まずバスがすごく遅い。

予定では1時間で空港に着くはずが、なんと2時間もかかりました。理由はよく分かりませんが、とにかくいきなり予想外。

そしてミラノの空港が激混み。

それを見越して早めに着くスケジュールだったのに、遅れちゃったもんだからもう大変。手荷物検査とパスポートコントロールに長蛇の列で、さらに割り込みだらけでもうぐっちゃぐちゃ。職員さんも適当にしか誘導しないのでとにかく非効率かつ無秩序。あぁ、やれやれ……。

割りとギリギリでしたが、ここはなんとか全員飛行機に乗ることができました。いきなり乗り遅れではシャレになりませんからね…。

というわけで無事、アムステルダムに到着しました。

アムステルダムのスキポール空港は世界有数の大きな空港で、しかもめちゃくちゃ綺麗。過去に何度も利用したことがあり、好きな空港の一つです。今回もスムーズに手続きは進み、お土産にオランダといえば、のストロープワッフルを買ってホクホク。

そして無事に飛行機に乗り込み、アトランタへ向けて出発!

10時間かー、長旅になるなぁ。映画でも見ようかなぁ。おっ、ハリーポッターがある、プレデターもいいなぁ。

なーんて思っていると。

「機長です。非常に大事なお知らせがあります。エンジンに不調があり、このままでは海を越えられません。アムステルダムに引き返します。

・・・

「( ;´Д`)!?」

わずか1時間ちょっとの出来事でした。

そう、アムステルダムを離陸した我々の乗る飛行機は、1時間飛んだ後にUターン、再びアムステルダムに着陸する羽目になりました。

エンジンは一つでも動いていれば大丈夫、なんて聞きますがさすがに飛んで1時間で不調、では引き返すより他なかったんでしょう。リスクを背負って飛び続ける意味もないですし。

墜落して死ぬよりははるかにマシですが、長いツアーを終えて「あぁやっと家に帰れる!」とみんな思っていただけに、ショックは大きかったです。飛行機が引き返す、緊急着陸するなんて初めての経験でした。

「一体何があったんです?」

とCAさんに尋ねてみると

「おそらくバードストライクです。でもすぐ堕ちちゃうとかそういう大問題ではないから安心してください。」

とのこと。

聞いたことはあったけど、実際にバードストライクというものに遭遇するとは……。あの「ハドソン川の奇跡」のやつですよね……。

着陸後、すぐさまエンジンが切られ、トラックに牽引される飛行機。しばらくして再び機長からのアナウンスが。

「エンジンの不調の原因は、離陸前に滑走路に侵入した2羽のアヒルがエンジンに潜り込んでしまったためと思われます。」

えぇ……。

なんかもう、どこからツッコんだらいいのやら。

おそらく無事ではいられなかったであろうアヒルさんは可哀想だけど、でもたった2羽のアヒルのおかげで200名を超える乗客、そしてもちろん航空会社にも多大な損害が……。

この時点でもちろんこの便はキャンセル。同時にアトランタからタルサへ行く便も当然キャンセル、我々はアムステルダムで立ち往生となってしまいました。

その後、乗客全員がトランスファーサービスへ向かい、振り替え便の予約をすることに。タルサバレエはグループでチケットを取っていましたが、こういう緊急事態ですから、当然みんなで同じ便に振り替えることはできません。

そういう状況なのでグループチケットというのはもはや関係なくなり、個人で予約し直す形になるので、各々でカウンターに並んでチケットを取り直せばいい!と思ったんですが、そうはいかなかったんでしょうか、ツアーのマネージャーさんが一人でデスクの方と交渉を始め、ダンサーは口を挟めず見守ることしかできず……。

結果全員のチケットが用意できたのは緊急着陸から5時間後、日付も変わってしまっていました。

その後航空会社が手配してくれたヒルトンホテルにタダで泊めてもらえましたが、実質数時間しか居れず、あまり嬉しくないという……。笑 でもちょっとの間だけでもベッドで寝られただけで十分幸せで、ありがたいですよね。あと、朝ごはんがめちゃくちゃ美味しかったです。さすがヒルトン。

そして僕は翌日の朝10時の便でアムステルダムからソルトレイクシティ経由でタルサに帰ることができました。その後もなんとか全員が無事にタルサに帰ってくることができました。あー良かった。

でも、やっぱり最後の最後までハプニングの神が微笑んだツアーでしたね。笑

この記事を編集している4月22日現在、先述したヨーロッパ後発組がまだタルサに着いていません。

なんと経由地のアトランタで時間内にセキュリティを通過できず、全員乗り遅れるというハプニング。またもみんなで一緒に帰ってこれず、バラバラにチケットを取り直すことになったそうです。しかも一部の人は再びロストバゲージだとか。

本当に最後の最後の最後まで、みんながトラブルに巻き込まれたツアーでした。呪われてるのか、はたまた笑いの神が微笑んでいるのか……。

とまぁこんな感じで最初から最後までいろんなことがありましたが、終わってみればこんなに面白いことはない、というくらい濃すぎる2週間だったと思います。

いろんな街でいろんなものを見ていろんな経験をして、そしてもちろんたくさん踊って。ツアーに連れてきてくれたタルサバレエには感謝しかありません。本当にありがとうございました。

でも、ハプニングはもうこりごりです。笑

そんなわけでイタリアをはじめとするヨーロッパには良い思い出と同時にまたもやトラウマ(?)が出来てしまったわけですが、そういうドタバタ具合がある意味憎めないというか、案外クセになってるのかもしれません。

少なくとも、

こんなイタリアかぶれのパーカーをウキウキで買っちゃうくらいには好きなんでしょうね。笑

随分長くなってしまいましたが、これにてツアーの思い出記事はおしまい。次回からは最後のプロダクションについて触れていきたいと思います。

最後に、ツアーのアルバムのリンクをもう一度まとめて貼っておきますので、お時間のあるときにぜひご覧下さいませ。

ヴェローナ、ポルデノーネ(イタリア)編

セビーリャ(スペイン)編

チビタノーヴァ・マルケ(イタリア)編

ルガーノ(スイス)編

トリノ(イタリア)編

それでは今日はこの辺で。長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

よければ下のバナーをポチッと、お願いします。

にほんブログ村 演劇・ダンスブログ バレエへ
にほんブログ村

下の関連記事や人気記事も、ぜひご覧ください。

 

スポンサーリンク


スポンサーリンク


各種SNSのフォローはこちらから

スポンサーリンク