バレエ学校、バレエ団について

以前のブログで質問コーナーをした時に、反響のあった質問に関する記事を、こっちのブログにも持ってくることにしました。以前のブログは今のブログほど目に触れなくなってくるので、せっかくならいろんな方に見てもらえたらと思いまして……。

不定期ですが、今後も以前のブログの有益な記事はこちらに移していこうと思います。どうぞよろしくお願いします。では続きをどうぞ……。

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いただいた質問の中に、行きたいバレエ学校やバレエ団を決めるときどうしたか、というものがあったので、今回はそのお話を少しさせていただきます。ただし、これはあくまで僕の考えや、自分の経験から思ったこと感じたことがメインになります。ですからこれが絶対というわけではもちろんありませんので、「こんな風に決めた人もいるんだなー」くらいにお考えください。

バレエ学校(留学)について

海外のバレエ学校、と言ってもその数は非常に多いので、いざ留学と言ってもなかなか決めるのは難しいと思います。

ちなみに僕の場合は、海外留学は無理だと言われてきたので、当初は海外は視野に入れていませんでした。

そんなときに挑戦したNBA全国バレエコンクール、ここでハンガリー国立ダンスアカデミーから1年間のスカラシップをいただいて、初めて海外留学のことを考えたんです。当時は高校2年生の1月、あともう少しで高校卒業という時期でしたし、大学進学のことも考えていたので少し悩みましたが、ハンガリーに留学していた(している)人たちの体験談を聞いてすごく魅力を感じ、何より手の届かないと思っていた海外、しかもあちらから声をかけてもらったということもあり、やはりこのチャンスを逃す手はありませんでした。

こうして僕は留学する決心をしました。

なので、僕のバレエ学校選び(留学)に関しては、学校に入る目的のために自分から何か行動を起こしたりしたわけではなく、コンクールがキッカケになったということです(今は海外から先生を呼んで開催するコンクールも増えましたから、そういうチャンスがつかめる場が増えたのは素晴らしいことですね)。

ですから、学校を選ぶうえで、自分を気に入ってくれる学校かどうか(学校が自分の踊りに合っているかどうか)というのは一つ大事なことだと思います。コンクールでスカラシップをいただいたということは、そのバレエ学校の先生がとても気に入ってくださり、「ぜひうちの学校で育てたい!」と思ってくださったということなので、その学校で真面目に勉強すればきっと伸ばしてもらえます。もちろん、そのスカラシップをもらうというのがとても大変なことで、僕も非常に運が良かったわけですが……。

というわけで、正直僕はバレエ学校選びに関しては経験値がなさすぎてあまりきちんとしたことは書けないんです。。。が、海外のバレエ学校に身を置いてレッスンする、というそれだけで感じる空気は違いますし、外人に混じって初めて気づくことは多いんです。それまで日本の先生に口酸っぱく言われてきて、自分では注意してたつもりなのに、全然できてなかった!?自分は甘かった!と気づくことができるのも海外なのかなーと思います(自分がまさにそうでした)。

なのでもし留学のチャンスに巡り合うことができたら、とにかく一度飛び込んでみるのがいいのかな、と思います。自分にどうしても合ってないと判断したら無理せず帰ってくるのも大事だと思いますし。「どこ」に居るかよりも、「どう」そこに居るかの方が大切だと思うので、海外にこだわりすぎる必要もないかもしれません。

留学はあくまでも「プロ」になるための手段の一つであって、留学すること自体が目的になってしまっては意味がないと、僕は思います。

バレエ団について

バレエダンサーを目指す人の中には、海外のバレエ団に入りたいという人は多いと思います。僕もハンガリーに留学してから、海外のバレエ団に入るというのが憧れから夢に、そして目標に変わりました。

でもバレエ団に入る、といっても簡単ではありませんし、まず何をしたらいいのかも分からないという人も多いと思います。僕も最初は一体どうすればいいのやら、不安しかありませんでした。なのでここでは僕のやってきた「就活」についてお話します。

初めてオーディションを受けたのは、チェコ共和国ブルノ国立歌劇場バレエ団でした(ブルノはチェコの第2の都市で、日本でいう大阪とか横浜みたいな感じです)。友人がブルノで働いていて、ここは男性が足りないから応募してみたら?という話を彼から聞いて、芸術監督にメールを送ってみたら、プライベートオーディションしてあげるからおいで、という返事をもらえたんです。

ここで基本的な話になりますが、「就活」、つまりバレエ団のオーディションを受けるときには、オープンプライベートがあります。

オープンオーディションは、オーディションを受ける人だけが大勢集められて、バー審査、センター審査を経て必要であればバリエーションやパドドゥ、コンテンポラリーなどの審査をされるオーディションのことです。参加人数が多いため書類審査でまずかなりの数が落とされます。書類審査を通って会場には行けても、バーレッスンだけで落とされてしまう場合もありますし、人数が多くて上手く自分をアピールできなかったり、かなり厳しいものになります。

対してプライベートオーディションは、カンパニーダンサーのクラスに混ざって一緒にレッスンを受けて、その様子を審査されるオーディションのことを主に言います。プライベートの場合は自分一人、多くても数人なので、カンパニーダンサーの中にいるとはいえ、きちんと見てもらいやすくなります。またプライベートでは一通り全てのクラスを見てもらえるケースが多いので、きちんと自分をアピールしやすいという利点があります。

以上のことから、出来ればプライベートオーディションをしてもらいたい、というのがほとんどのダンサーの本音だと思います。

話は戻りまして。

そういうわけで運よくプライベートオーディションにこぎつけた僕は、2日間カンパニーで一緒にレッスンを受けて、無事にコントラクトをいただくことができました。オープンオーディション開催前に契約をもらえたので、非常に運が良かったと思います。が、結局労働ビザの関係でブルノで働くことは難しくなってしまいました。。。

これもバレエ団選びにおいて大事なところで、どれだけバレエが上手くても、その国で労働ビザが下りなければ働けないので、バレエ団には入れません。

例えばロシアにはバレエ団が大小合わせて非常にたくさんありますが、ロシアのバレエ団で働くにはロシア語の国家試験を通過したディプロマやバレエ学校卒業のディプロマ等が必要になります。これがないと労働ビザが下りません。アメリカも労働ビザを取るのはなかなか大変な国ですし、当時のチェコも、僕がバレエ学校に一年しか通っておらず、ハンガリーの学校のディプロマを持っていないこともあって、かなり難しかったんです。

なのでその国でビザが取れそうかどうか、大使館のホームページを調べたり、出来ればそのバレエ団で働く日本人に聞いてみたり、などの下調べはしておいた方がいいと思います。せっかく契約をもらえても、働けなくては意味がないですからね。

そういうわけでせっかく決まったブルノのバレエ団の話が無くなってしまい、就活は振り出しに戻ってしまいました。途方にくれましたが、落ち込んでばかりもいられません。そういう自体はバレエ界の就活においては日常茶飯事ですし、自分が動かなければ何も解決しません。

しかし今はインターネットという心強い味方がいます。バレエ界にも求人サイトというものがあり、Network danceDance Europe などのサイトは僕も知っていたので、他にもいくつかそういうサイトを回ってオーディションの情報を探していたときに、見つけたのがルーマニアブカレスト国立歌劇場バレエ団の求人でした。指定されたアドレスにメールを送り、これまた運よくプライベートオーディションのアポを取り付けることができて、無事に契約をいただくことができたんです。

僕の場合、最初のバレエ団ということで、あまり厳選せず探していたのもスムーズにバレエ団が決まった要因の一つかもしれません。クラシックがレパートリーにあって、ギャラじゃなくてお給料が出て、みたいな。でもブカレストにはイイ先生がたくさんいて、レパートリーにも恵まれ、最初に所属するバレエ団に選んで(どちらかというとバレエ団の方に運よく選んでいただいた、かな?)大正解でした。

そんな感じで最初のバレエ団選びは、チェコの一件はあっても割とスムーズに進んだんですが、タルサバレエに移籍するときはすごく大変でした。

せっかく移籍するんだったら、今度は今よりもレベルの高いところに行かないと意味がないし、でもコンテばかりはいやだからクラシックも踊りたい、賃金というか労働環境もきちんとしているところで、と今度はある程度こだわったので、なかなか決まりませんでした。

以前と同じように求人サイトで見つけたところにメールを送っても返事がない、あるいは「お祈りメール」が返ってくることばかりでした。求人サイトに載っていなくても、自分が興味のあるバレエ団には直接連絡を取ったりもしました。こちらも上手くいかず……。

世界にはどんなバレエ団がどれほどあるのか見当もつかない、という場合。

バレエ団の探し方として、グーグルやヤフーなどで「国(あるいは都市)の名前+national ballet(theatre)」と検索するというやり方があります。ヨーロッパで移籍するなら首都にあるバレエ団がイイなーという漠然とした思いでいくつか調べたりもしましたね~。

そうして見つけたバレエ団のウェブサイトに載っているアドレスに、自分の履歴書や写真、ユーチューブに載せた自分のビデオのリンクなどをメールで送る、という方法です。

他にも、例えばドイツには州立劇場がたくさんあるので、

http://danceinfo.de/ensembles/index.php?id=194&L=1

↑こういうサイトでどういう劇場があるのか調べたりもしました。インターネットって本当に便利なので、探せばいろんなサイトがあります。

そんな中でタルサバレエがオーディションツアーで世界各国を回る、しかもその中にルーマニアが含まれている、という情報を求人サイトで見つけ、応募して……そして今に至ります。

タルサの場合はオーディションツアーという形式上、オープンオーディションのみでしたし、毎年1200人は応募してくるという競争率なので、本当に運が良かったと思います。

バレエ団を選ぶのは学校を選ぶよりもはるかに大変です。興味を持ったバレエ団があればきちんとウェブサイトをチェックして、レパートリーや公演数を確認してみたり、今はバレエ団がフェイスブックやインスタグラムをやっている場合もありますから、そういうところもチェックしてみたり、可能であればそこで働く日本人の方にお話を聞いてみたり。いろんな下調べが必要だと思います。入れたはいいけどお給料が出ない!とか、全然公演数が少ない!自分が踊りたかったのはこんなのじゃない…となってしまうのは辛いですからね。

と、長くなりましたが、僕はこんな風にして今の仕事についています。

バレエ学校からそのままエスカレーターでバレエ団に入れたり、コンクールでヘッドハンティング(?)されたり、そういうエリートコースを歩める人が僕も羨ましいですが、そうじゃない場合は踊る以外の努力も必要になってくるのがバレエ団選び、かもしれません。。。

言いたいことが伝わったかどうかよく分かりませんが(笑)、体験談などをいろいろ書いてみました。少しでも誰かの参考になればいいなぁと思います。何か分からないことがありましたら、僕に出来る範囲でお答えしますので、お気軽にコメントやメッセージなどでどうぞ。

それでは今日はこの辺で。

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