アメリカのバレエ団とAGMA

American Guild of Musical Artists 、通称AGMAと呼ばれる労働組合がアメリカにはあります。読んで字のごとく、アメリカにおけるオペラ歌手やバレエダンサーなど、音楽に関する芸術家のための機関です。

今回はこれについてザックリと書きたいと思います。

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アメリカのバレエ団の中には、AGMAに所属しているカンパニーと、そうでないカンパニーがあります。どういう違いがあるのかというと、AGMAを遵守するカンパニーではダンサーの地位と権利が守られます

例えば、

  • リハーサルは最大6時間まで、昼休憩1時間、リハーサル1時間ごとに5分休憩など労働時間に関する規約が守られる
  • ツアー公演の際の日当の保証
  • 怪我や妊娠などのやむを得ない理由がある場合は解雇されない
  • 安定した収入の保証

などがあります。これらによりダンサーは、

生活に困らないだけの収入を保証され、酷使されすぎることのない快適な労働環境でダンサーとしての職務を全うし、そして雇用主との交渉の際も労働者としての権利をきちんと主張する

ことができます。

俗にいう「ブラック企業(?)」から身を守れるということです。

カンパニーによっては、個人にもAGMAへの加盟を義務付けている場合もあります。もしカンパニーや自分自身がAGMAに所属していない場合、どういう不当な扱いを受けたとしても抗議することすらままならない、ということになりかねません。

アメリカに来るまで、僕はこういう組織があることを知りませんでした(タルサバレエがAGMAに所属していて、ダンサーにも加盟を勧めていたことで初めて知ったわけですが…)。

「芸術家」が完全に一つの職業として認められ、「労働者」としての地位と権利が守られていること、これは本当にすごいことだと思います。アメリカの好きな部分が、また一つ増えました。

世界規模で、こういう芸術家をサポートしてくれる機関ができたら、もっと芸術を志す人は増えるでしょうし、バレエに限らずもっともっと芸術は発展していくのに……と夢見てしまいます。もちろん、無いなら作ろう!というような簡単な話ではないのは百も承知ですが、そういう世界は僕ら芸術家にとっては夢ですよね。

以上、アメリカの芸術家のための労働組合、AGMAに関する簡単なお話でした。

アメリカのバレエ団にオーディションを考えている方がいらっしゃいましたら、是非そのカンパニーがAGMAに所属しているかどうかをウェブサイト等で確認してみるのがいいかもしれません。

それでは今日はこの辺で。

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